Blue Moonのブログ

日々の出来事や思う事、などを綴って行くブログです。
また、長年の母の介護での、実際に起こった問題なども、綴って行きます。

「母」担当医の言葉と特養規約を役所に相談

2012年に母が「特別養護老人ホーム(特養)」に入所してから、入退院を繰り返す度に
「特養」の管理責任者から「市の特養への規約で、入院が2週間経ったら、一旦退所を
してもらうことになってる。なので、一旦退所してほしい」と、特養に言われ続けてきた。度重なる入院の際、この「2週間」が、ネックとなり、わざわざ夫が「2週間以内で退院しないと、特養を一旦退所させらてしまうので、退院は2週間以内でお願いします。」と言うぐらいになっていた。
患者の病気が治る、治らないなど、関係なくなるのだ。


一時、2か月ぐらい入院生活を送らなければならなかった母。
その時も、入院先の病院まで、この特養の管理責任者が同席した。
そして、医師の話しを聞いていた。
「退院予定の見込みはどのくらいの期間でしょうか?」と管理責任者が医師に聞いた。
そこで「一か月以上はかかると思って下さい。」と医師が言うと、この特養の管理責任者
は、私と夫を呼び「2週間超えるとの事なので、一旦退所手続きをしてください」と言った。


病院に同行したのは、母の状態を心配してではなく、一旦退所を迫るための期間を聞きに
同行したのだった。


こんなことが、たびたびあり、その都度「快方に向かっているので、あともう少し待って下さい。」と延期してきた。
だが、この特養の管理責任者は「以前も、そうやってこちらも2か月も待ったんですよ。」と、まるでこちらが悪いと言わんばかりで、仕方なく「退所手続き」をする事となった。


そして、この担当医が、私と夫にこう言ったのだった。
「これから先、娘さんが、お母さんを引き取って面倒みないので、特養に戻すのであれば、たとえお母さんの具合が悪くなっても、外来でも、入院も診ません!
でも、娘さんが引き取って、お母さんを在宅介護するなら、外来でも入院でも、いつでも
診ます。」と。

今の医療制度で、医者は患者を選べるのだろうか??在宅介護なら、いつでも診るが
特養や施設から救急で来ても、外来や入院で来ても、一切当院では診ません、などと
言ってよいものなのだろうか??


そして、私は、「入院費以外のお金を、患者家族に要求してきた医者の件」
「低所得者の年金生活者で個室など払えないのに、個室を強要された件」と
「特養の規約について」市役所、県庁に電話をして問い合わせてみた。


「特養の規約、2週間経ったら、一旦退所をする件」について。
市役所の担当者は「特養施設について、そのような規約はありません。それは、その特養の独自の見解です。市として、国として、2週間しても退院できなければ、一旦退所する
規約はありません。
こちらから、その特養に電話で聞いてみます。」と言ってくれたのだった。


すると、あれだけ、私と夫に「市と国の規約だ」と脅してきたにも関わらず
市の担当者に特養側は「これは、あくまでも、患者さん家族に負担をかけないために、打診をしたまでの事で、退所を迫ったわけではありません。」などと言ったそうだ。
私と夫は呆れた。
だが、市役所の担当者は「これで、特養には、そのような事を言わないように指示しました。今後、もし、また退所を迫る言葉があった時は、こちらに言って下さい。
こちらも、今回の件を、いつ問い合わせをしても分かるようにしておきます。」と
言って下さったのだった。
お役人さまには「役人は自分の仕事さえこなせばよい、親切である必要はない。」と
いつも、頭に来た対応をされてきたが、今回は「流石、市役所さま」と言いたくなるような、誠意ある親切な対応をしてくれたと思った。


それ以降「特養」からは、「退所の手続きはしなくて良いです。誤解を招き本当にすみませんでした。」と謝罪をしてきたのだった。



「入院費以外のお金を要求してきた医師」「個室に入る事を強要された件」について。
これは、この病院が「公立病院」だったため、県庁に管轄があると聞き、問い合わせを
してみた。


なにせ、この時、病院側は担当医のほか、「地域連携室員」「看護師長」「看護担当責任者」が同席していたのに、誰ひとりとして、この担当医の暴言を止める者がいなかったのだ。

県庁の担当者は「あの病院は、公立病院ではなくなるんですよ。そのせいなのでようかね、こちらは、公立病院の時の体制を維持することは最低限するようにと、言っておいたのですが、県としても、管轄を離れてしまったので......それにしても、その医師は酷い
ですね。県としても、この病院へ電話で確認する事はできるのですが「こんな苦情がありましたよ。」程度になってしまうんですよ。
しかし、在宅介護ならいつでも診るが、施設から来たら、一切診ない、と言うのは
間違っています。それは、区別してはいけないことです。
個室を強要されて、その個室代に関しては、大部屋希望だったのに空きがなかった時点で
病院側の判断、医師の指導で、個室にしたのですから、その代金は患者さんに返金する
べきです。その事に関しては、私から病院の医事課に言っておきます。あとは、病院側と、患者ご家族との話し合いで行って下さい。」との事だった。


「公立病院のスタッフは、患者が低所得者で年金生活者であっても、その家族に個室に入るように強要し、高い差額ベット代を払わせて、入院費以外にお金を要求しても、誰からも注意もされず、何もお咎めがないのだ。」
と思った。


よく病院の張り紙に「当院では、患者さま、または、患者さまご家族からの、お礼の金品や、お品物は一切、受け取りませんので、ご了承ください。」と書いてある。
でも、それは、あくまでも「たてまえ」なだけなのだと知った。
親せきも、公立病院に入院し手術をした時、担当医に数十万円を包んで渡したと言う。
「医者は受け取るわよ。ちゃんと。」と言っていた。


やはり、世の中は「お金」なのだろうか。
お金を積めば、命も繋ぎ止めて置くことが出来るのだろうか。
何だか、世知が無い世の中だ。
こんなことなら、子供の頃から「お年玉」をもらった時から、ずっと「趣味は貯金」と
言うような、社会人になってからも、お金を貯めておけば、良かったと後悔。

よく「介護にはお金がかかる」と言うが、こういう事でもかかるんだと思った。