Blue Moonのブログ

日々の出来事や思う事、などを綴って行くブログです。
また、長年の母の介護での、実際に起こった問題なども、綴って行きます。

「母」悪徳介護スタッフ


ここで、今まで、母の介護を10年以上した経験から、ひどい介護スタッフの例を
書いておこうと思う。
これから、親の介護をする人たちに、少しでも失敗しないために、頭の片隅に置いて
おいて欲しいと願う。
以下の介護スタッフは、すべて、実際に母の介護スタッフだった人たちだ。


母の介護スタッフ事務所
今まで「要支援」「要介護」と、いろんな介護スタッフ事務所と出会ってきた。
介護スタッフも本当に選ばないと大変な目に合う。


-----------------------------------① 介護支援の時間を上げる。-------------------------------------------
これは、母が「要支援」の時の事だった。
母はまだ自力で動けていた。
介護保険で賄う時間(単位数)は限られている。
その中で、母の時間は「2日置きに介護スタッフ」にお願いしていた。
ひとり「1時間」の中で「風呂掃除・トイレ掃除・部屋掃除・食事の支度」の家事援助
がほとんどだった。ただ、「掃除」に関しては、その日、その日で、母が、風呂かトイレか部屋かを、決めて行ってもらっていた。
「食事の支度」だけは、毎回お願いした。


介護スタッフも「要領の良い人」は、この一時間の間に、きちんと仕事をこなす人もいれば、こなせない人もいた。
ある日、介護スタッフの方から、母に「介護時間を1時間ではなく2時間にした方が良い」と言ってきたそうだ。
母はそのままケアマネに「2時間に拡大した方が良いと、スタッフに言われた」と伝えた。ケアマネは母の介護度と、介護保険で賄えるか調べて、足りなければ介護度数を
あげるように「申請」をすることにしたそうだ。
今の様に、介護度が、まだ厳しくない頃だったので、すぐに介護度が上がった。
母は介護保険で「2日置きに2時間の介護スタッフ」に依頼できることとなった。


そして「2時間」の間には「部屋掃除・風呂掃除・トイレ掃除・洗濯・食事支度」
が出来るようになった。
だが、私が見ていても、洗濯ものは、母ひとり分だけの少ない量だ。
母が自分で洗濯機で洗っておき、介護スタッフは、「洗濯は干すだけ」「部屋掃除は掃除機だけ」「トイレ掃除はブラシで便器の中だけ」で、30分で終わる。
残り時間1時間30分だ。


「食事の支度」は、食材は母が自分で買って来る。介護ヘルパーは自慢の腕を振るうのだが、育ちの良いお嬢様の介護スタッフだったため、「しゃれた料理」を作るのだ。
母は「私はこんな豪華か料理は要らない。普段食べるふつうな食事で良いのに」と
いつも言っていた。その料理に50分かけるのだ。
残り時間40分。


最後、帰る時にスタッフは「介護ノート」に記載しないとならないため10分は記載時間となる。
残り時間30分。


この残り時間30分で、「お風呂掃除」をするのだ。
小さいお風呂なのに、30分も掃除にかかるはずもないのだ。


「介護保険の規約」には、「介護スタッフは、細かい事はやってはならない。」とある。
要するに「掃き掃除は良いが、拭き掃除はダメ」「窓拭きは介護者本人もやるなら良い」
「電球が切れても、介護スタッフが取り替えてはダメ」「換気扇の掃除はダメ」
「すでにおいてある物を移動させての掃除はダメ」などなど、細かい規約があるのだ。


明らかに「2時間の時給をもらうために、わざと、時間をかけてやってる」としか見えない。介護スタッフ事務所はよく言う「介護スタッフは家政婦ではない」と。
だが、時給で換算するとなると、こういう問題が出ると、家政婦より要領がバラつき
得て不得手があり、担当されるスタッフによってまちまち、だが、時給は同じ。
疑問に思っていた。


------------------------------② 買い物に行くと1時間もかかるスタッフ。---------------------------
母の介護度が「要支援」から「要介護」になった時だった。
介護スタッフも、今までの人ではなく、違う人が数名、当番制で来た。


その中のひとりに、母が近くのスーパーに「買い物」を頼んだのだった。
買うものはすべて決まっている。母はきちんと買う物をメモをして、スタッフにお金と
一緒にメモを渡したのだった。


だが、待てども、待てども、帰ってこない。
自宅から、徒歩で3分ほどの距離のスーパーだ。
そして、30分して、やっとスタッフが帰ってきた。
「品物が無かったから、時間がかかったのか?」と母がスタッフに聞くと
「いいえ、帰りに、スーパーの前で、お祭りをやっていたので、見ていたんですよ~」と
返事が返ってきたそうだ。母は呆れたと言う。
すでに、そこで30分は経過してる事になる。
残り時間1時間30分、介護ノート記載時間を引くと、1時間20分だ。


その1時間20分の間に、洗濯物を干し、トイレ掃除をし、風呂掃除をしただけで
時間が経ってしまったらしい。
母の食事の支度する時間もなくなった。
母は仕方なく、その日の夕飯は、料理しないパン食を食べたそうだ。


もちろん、その事をケアマネに言い、介護スタッフ事務所に報告をした。
すぐに、その介護スタッフは外された。
絶対に、こんな事があってはならないのだ。


---------------------③ 介護中、掃除の際、物を破損しても弁償しないスタッフ。---------------
これは母が「要支援」の時の事だった。
2時間の枠の中で、お風呂掃除を30分かけて掃除するスタッフだが、その風呂掃除の際
浴槽に水を張ったままで、抜く時、浴槽の下水管にチェーンが付いてる栓がある。
その栓を、チェーンの部分だけ持って引っ張り、浴槽の水を抜くのだ。
すると、水槽の水の重さと、引っ張るチカラで、栓のチェーンが切れてしまうのだった。


でも、そのスタッフは、弁償した事がなかった。それも、1回や2回の話しではないのだ。


そして、はたきをかける時、飾ってあるものを、下に落として割れてしまっても、これも
弁償したことが無かったのだ。


お嬢様育ちのせいか、「将来は主人と温泉付きの有料老人ホームに入ろうと思ってるの。
そのお金だけでも、一億円はかかるみたい。だから、私も仕事しようと思って介護スタッフの仕事を選んだのよ。今の家をなんとか売って、あとは、二人でまだ働いて貯めれば
なんとかなるし、主人の実家が芦屋だから、相続すれば、大丈夫だわ。」などと言っていた。


だが、貯めるどころか、娘と二人でよく海外旅行に行っていたのだ。


そんな金銭感覚だからか、そんなお風呂の栓ひとつ、弁償する必要もないと思ったのか?
そんな飾ってある価値の無いようなものを壊しても、弁償する必要もないと思ったのか?
低所得者で年金生活の母には、それさえも、痛い出費になるのだ。


-----------④ 予定の時間より30分も早く勝手に帰り、虚偽報告するスタッフ----------------
これは、母が「要介護」になった時の事だった。
母が片足、右足を失ってから、家の中でも、車いすの生活になり、介護も一日に2回は
必要になった時だった。
介護スタッフも、何名かで交代して、来る様になった。
その中のひとりのスタッフが、来る時間になっても来ない。
必ず、10分~15分遅れてくるのだ。
介護スタッフの規則で「決まった時間に来れない事情がある時は、事務所に連絡すること
また、遅れた時間の分は、終わりの時間を延長すること。」と言う決まりがあったのだ。


だが、このスタッフ、時間に遅れてくるわ、終わりの時間も、30分も早く終わり
勝手に帰ってしまうのだ。
しかも、入る時間も、出る時間も、2時間だと、虚偽の報告をしていたのだった。
母が給料を払う訳ではないが、介護保険から、この時給分はスタッフに払われるのだ。
母にとっては、やるべき事をやらないで勝手に帰ってしまうことに、腹立たしい思いを
したのであろう、車椅子のため、母が追いかけるわけにはいかない。


そして、その事を、介護事務所に報告した。


すると、逆恨みをされ、このスタッフが事務所の責任者にこう言ったそうだ。
「勝手に帰るのではなく、この方の娘さんの分まで、夕飯を作らされるから帰った。」と
嘘を言われたのだった。
翌日、事務所の女責任者が、すごい剣幕で、母の家に来て文句を言ったそうだ。


私はそれを聞き、唖然とした。
理由は、私は「糖尿病」なので、ふつうの食事は食べれないのだ。
介護スタッフに私の分の食事など、一度も作ってくれと頼んだ事もない。
母が、翌朝食べるものを、作り置きして、冷凍しておくものは、スタッフには作って
もらう。


母は、この事務所の責任者に、反論もできないような剣幕で文句を言われた事に
母は相当疲れていた。


私は、これは黙っていられないと、この事務所の責任者に電話をし、言うべき事を言った。そして、ケアマネに経緯を話し、介護事務所を変えてもらった。



------------⑤ 患者さんの家の家具から押し入れから、物色し、持って帰るスタッフ。------
これは、母が「要介護」の時の事だった。
母が両足を失い、室内でも車いすを使用しなければならない時だった。
今までとは違い、介護スタッフも毎日必要となった。
朝の食事は、前日の夜に介護スタッフが用意しておき、朝、母がレンジで温める。
昼の食事は、デイサービスの日は施設で出される、それ以外の日は、介護スタッフが用意。
夜の食事は、介護スタッフが用意する。翌日の朝の分まで。


この介護スタッフは、ベテランのスタッフで年配の方だった。身なりの小奇麗な方で
私への報告する話もしっかりしてる方だった。
この時期、このベテランの介護スタッフさんしか、毎日来なかった。
その後は、交代で3名交代で来ていた。


最初の半年は、このベテランの介護スタッフが来た時だった。
母が私に「なんだか、家の中の物が無くなるのよね.....ここにあったはずの物が無いのよ。今度、あんたが来たとき、探してくれる?」と。
私は、高齢の母の思い違いであろうと思っていた。「いいよ、探そう」と返事をした。


そして、次に「あのさ、お母さんがズボンの裾からお腹のところまで、チャックが付いていて、寝たままでも、おむつ交換できる介護用のズボンを買って、洗ってタンスにしまっておいたのが、探してもないのよ.....おかしいわよね。他の介護スタッフさんも一緒に探してくれたんだけど、あったはずの物が、どんどん無くなるのよ。」と。


そして、母の自宅に行ったとき、私もタンスも衣装ケースも、押し入れも、全部探したが無いのだった。
母は嘘をつくような人ではない。正直過ぎて私が困るほどだ。母の記憶力もすごい。
親せきの誕生日や命日など、覚えているぐらいだ。痴呆でもない。


すると、ある日、母が私に「あのね、ベテランの介護スタッフさん、お母さんが夕食を
食べてる時に、ガタガタと他の部屋で音がするのよ。お母さんからは、背を向けてるし
見えないんだけど、どうやら、タンスやクローゼット、押し入れの中や、衣装ケースを
開けてる音なのよ。いつも、来る時は、紙袋を持って来て、エプロンしか入ってないみたいで、紙袋からエプロン出して、お母さんの目の前でかけるのよ。でもね、帰りに見送りすると、ベテラン介護スタッフの紙袋が、パンパンになってるのよ......変よね。」と
言ってきたのだった。
耳もしっかりしてる母には、その音が何の音か、解る。長年使っていたタンスやクローゼットの開け閉めする音なのだから。
母自身も、歩ける時には、自分で使っていたのだから、当然わかるであろう。


だが、まさか「紙袋の中を見せて」とも言えない、ある意味「現行犯」でなければ。
その音は、決まって、母が別の部屋で食事をしてる時に、すると言う。
母は室内でも車いすの生活なため、車いすにストッパーをかけられてしまえば、身動きが
取れないのだ。


そして、母は私に「銀行の通帳や、印鑑、装飾品など、あんたが家に持って行っておいて」と言い、私に渡したのだった。


そして、母とそのベテランの介護スタッフさんの目の前で、沖縄の親せきから送られて
きた、沖縄特産の織物の「財布」と「ポーチ」を引き出しの中に入れておいたのだが
それも無くなっていたのだった。それは、私が引き出しに入れたので覚えている。
確かに、物が無くなってるのだ。


ゴミ捨てなど、母は車いすでゴミ収集場までは、とても行かれない。
玄関さえ出れないのだから。すべて介護スタッフがやってるのだ。


そして、その事を、ベテラン介護スタッフの事務所の所長に母が言ったのだった。


驚いた事に、そのベテラン介護スタッフが、急に退職する事となったのだ。
しかも、その女所長、ベテラン介護スタッフの代わりに、母の手伝いに来た時の事だ。
交代したほかの介護スタッフも一緒だったのだが、所長が「私がもう一度探してみますね」と言って探し出したそうだ。すると「これかしら?」と言って持って来たと言う。
母が「どこにありました?」と聞くと、所長は「あのタンスの一番上の引き出しにありましたよ?」と言ったそうだ。
思わず、母とほかの介護スタッフが目を見合わせたと言う。なぜなら、その引き出しは
母も数回、その介護スタッフも数回、探していた引き出しだったのだ。
所長が帰った後、その介護スタッフと母が話したそうだ。
「おかしいよね。私もあなたも、一緒にあの引き出しは、何回も探したものね。」と


すると、その介護スタッフさんが、母に言ったそうだ。
「実は、あのベテランのスタッフは、私が夫を亡くしたと知ってから、異様に一緒に
外で何か食べようと誘ってきたんです、でも、会計はいつも私が全部払わされるんです。あのベテランスタッフさんが私に、どうせ、ご主人の生命保険入ったんでしょ?おごって
くれてもいいわよね。って言うんですよ、生命保険がいくら入ったのか?とかも、しつこく聞いてきたんです。私ははぐらかしましたけどね。
だから、今回、物が無くなったと聞いた時、すぐに、あのベテランスタッフだと思いました。介護用の衣類や、新品のカーテンや、お財布などが無くなったのは、あのベテラン
スタッフさんは、ご自分のお母さんを介護されてるからだと思います。」と。


母は唖然としていたそうだ。


このベテランスタッフ、同じ事を他でもやってるのであろう。
そんなスタッフをかばう、所長も所長だと思う。
この介護事務所とは、違う事務所を紹介してもらうように、ケアマネに言って止めた。


----------------------------⑥ 患者さんの財産を根ほり聞くスタッフ。--------------------------------
私も、このスタッフさんではないが、以前、母が「小規模多機能」の施設に行っていた時
この施設の責任者の母親が、訪問看護師で、何かと言うと、私に連絡してきたのだ。

やけに、いろいろ親切な方だと、私は感謝していたのだが、何回か来るうちに、母と
私に「うちは、小規模多機能も息子が経営してるのよ、泊まる事も出来るし、なんと
言っても、うちは、食事が美味しいのよ、料理人の人が作ってくれるからね。
だから、利用料も高いけどね。今度、うちの施設に来なさいよ。」と言ったのだった。


そして、その小規模多機能に母が行く様になると、最初に言っていた「食事が美味しい」
どころか、なんと、帰りに送迎バスで、コンビニに寄って、コンビニのおにぎりを買って
母に持たせて、それを夕飯に、と言ってきたり、施設でおにぎりを握って、それを帰りに持たせて、それが夕飯だったりしたのだった。


この小規模多機能の毎月の使用料は、しっかりと、母の銀行口座から引き落としされているのだった。


ある日、施設の責任者の母親が、私に「お母さん、蓄えがあると言っていたけど?そのお金、娘さんどうした?それと、お父さんが亡くなった時、生命保険とかかけてなかったの?」
と聞いてきた事があったのだった。

私は驚いて、母に「お母さん、小規模多機能の責任者の母親に、うちのお金の事何か言ったの?」と聞いたのだが、母は「ええ?そんな家のお金の事なんて、他人に言うわけないじゃないの。」とビックリした事があったのだ。


どうやら、母を引き取って、面倒を施設で見る代わりに、お金を払えと、私に言いたかったのであろう。


私はそれ以降、母と相談し、その小規模多機能に行く事を止めたのだった。


母も未亡人、その介護スタッフも未亡人、夫が先に他界すると、生命保険金が多額に
入って来ると思ってるようだ。



介護スタッフの質も本当に悪いと思った。
相手は、なんらかの身体の障害や、介護が必要だから、依頼してるのだ。
それを「ただのパート」「時給されもらえば後は、適当でいい」「決まった時間じゃ
なくても嘘の報告してしまえばいい」と、安易に考えて、介護スタッフをやって欲しくない。介護の問題のひとつでもある。
他人を家に入れるのだから、泥棒されては困るのだ。


ぜひ、こういう、悪徳介護スタッフ・介護事務所が、現実あると言う事を知って欲しいと思った。